『「私」の国分一太郎研究』は、国分一太郎の生きた時代とその思想の研究であると同時に、「私」自身の自己史でもある。

豊島作文の会 10月例会の報告と11月例会のご案内(2011年)

豊島作文の会 10月例会の報告と11月例会のご案内(2011年)


第463回  10月例会(10月1日)報告

参加:富山(司会)、伊藤、片桐、土屋、太田、榎本(典)、桐山、榎本(豊)、田中、鈴木、工藤(記録)

《提案》
 『書かない、書けない子どもたちへの文章表現指導~文章表現から
見える子どもたち~』(4年生)

提案者      板橋区立板橋第一小学校 榎本 典子 さん



 男子9人、女子15人のクラス。クラス替えなしで、3年から4年へ進級したクラスなのですが、このクラスを昨年担任していた新卒の男の先生は1年担任に。2年生担任を終えた典子さんが、かわってこのクラスを受け持つことに。

 こういった場合、あとから入った担任というのは、大変なんですよね、子どもたちが、中々心をすんなり開いてくれない等々……。

 クラスの子どもたちの心を解きほぐし開いていく、地道な取り組みが、ほぼ1学期いっぱいをかけて行われていきます。典子さんは「悪戦苦闘」と書いていましたが、子どもたちや保護者たちとの丁々発止としたやり取りに、みんな何度も大笑いしてしまいました。エネルギーというか情熱というかしたたかさというか、「典子先生の教師だましい」(鈴木)のようなものが伝わってくる、そんな感じの報告でした。

 9月に入って、指導題目(「ある日 ある時、友だちやかぞくとしたことで、心にのこっていることを、じゅんじょよく、よくわかるように書く」)を設定して指導を実施。出てきた作品が、5点紹介されました。

 『台風15号が来た』(原稿用紙3枚半)、『台風のおかげで発見!』(原稿用紙3枚半)、『大成功したおばあちゃんの足の手術』(原稿用紙5枚半)、『プラネタリウムに行ったよ』(原稿用紙2枚)、『友だちと一緒に遊んだ』(原稿用紙2枚半)

 どの作品も、じっくり書き込まれたものばかりなのですが、特に、『台風15号が来た』の作品が話題になりました。以前書いた文章の文字がひじょうに乱雑だったのですが、この作品では、しっかりとした文字になっている。しかも、よく思い出して、ていねいに書いている。これだけの文章がどうして書けたのだろうかということが、問題になりました。

 結論から先に書きますが、次の点が良かったのではないだろうかということになりました。
(1)参考作品をいくつも示して、ていねいに鑑賞をさせていったこと
(2)そのうえで、時間を取り取材をさせ、題材を撰ばせていったこと
(3)この間の指導で、子どもたちに「本気」で書こうという意欲が出てきたこと

 参考作品に関しては、下を参照
参考作品1 『弟たちをおふろに入れた』(家族とのかかわり)
*参考作品のプリントを配り、教師が読み、こんなことってあるよね、とやんわり確認。その上で、下記3つのことを確認していった。参考作品2~6も、同様の流れ。

☆だれとのこと?……家族(弟、お父さん、お母さん)

☆どんなことで?……いっしょにおふろに入った

☆心のうごき(この子は、どんなことが心に残ったんだろうね?)……楽しかった

参考作品2『けんかをした』(友だちとのかかわり)

参考作品3『台風が来た』(自然とのかかわり)

参考作品4『オープンルームのかくれんぼ』(あそびのこと)

参考作品5『にんじんのふくろづめ』(仕事をしたこと)

参考作品6『家庭科室での大発見』(よく分かるように書くとはどういうことか、この作品を使って、「詳しく書く」という勉強をする)

 まだまだ、いろいろなことが話題になったのですが、このへんで!

 典子さんが、指導で使った上の参考作品は、ぜんぶ東京の子』からのものだそうです。
 
 だれでもが、これらの作品を、参考作品として使うことができるよう、『国分一太郎生誕100年記念ホームページ』の、「豊島作文の会」のところに、載せていこうと思っています。もう少し、先になりますが…。



豊島作文の会11月例会のご案内

時  2010年 11月19日(土) 午前9時30分~午後4時30分

所  豊島区立池袋小学校 図書室

 11月例会は、

第5回 国分一太郎「教育」と「文学」研究・学習会のご案内

に合流します。

 豊島作文の会のメンバーのみなさんは、準備がありますので、8時40分頃集合でお願いします。



12月例会は、

12月10日(土)、午後2時~5時

池袋小の6の1教室

で行います。

『東京の子』第37集を、みんなで読み合います。

『東京の子』第37集をどうぞお忘れなく!!

(12月例会の案内は、改めては出しませんので、よろしくお願いします。)

かやしょい


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